Cat® 770Gおよび772Gダンプ・トラックに新しいコントロール機能、改良ドライブトレーン、優れた燃費、整備性向上を織り込む

北米、ヨーロッパ、日本向けリリース: 2013年11月
リリース番号: 510PR13

新型Cat® 770Gおよび772Gダンプ・トラックは、排出ガス・テクノロジ、トランスミッション、およびトラクション・コントロール・システムの大幅な向上、フレーム、ドライブトレーン、およびクーリング・システムの改良、オペレータの快適性の追加、さらには整備性の改善を目指して設計されました。大型のCat Gシリーズ・トラックに導入された卓越した機能の多くが、新型770Gおよび772Gモデルに織り込まれています。40および52トン(36.3および47.1メートル・トン)の公称定格ペイロード容量それぞれについて、この新型トラックではCat C15(770G)およびC18(772G)エンジンを搭載し、定格出力477(770G)および550(772G)馬力(356および410 kW)を発揮します。

エンジンおよびクーリング
Tier 2/Stage II、Tier 3/Stage III、およびTier 4-Final/Stage IVの各構成に対応するこれらのエンジンは、お客様独自の燃費目標を達成するようにプログラムすることができます。エコノミーとアダプティブ・エコノミーという2つのプログラム可能なモードを利用できます。

エコノミー・モードでは、お客様が0.5 %~15 %の間で出力低下値を選択します。続いてボタン操作ひとつで、エコノミー・モードとして運搬サイクルの全領域にわたってその一定の出力低下が適用されます。

アダプティブ・エコノミー・モードでは、トラックは出力要求を監視し、可能な場合は燃料を節約し、必要な場合は馬力を発生させ、運搬サイクルを通じて燃費を最適化します。

さらに燃料を節約するため、新しい自動ニュートラル・アイドル機能を採用し、前進ギヤに入っている間に15秒を超えてブレーキをかけると、トランスミッションが自動的にニュートラル・ギヤに入ります。これにより、ドライブトレーンに伴う負荷が低減され、燃料効率が大幅に改善されます。オペレータがブレーキから足を離すと、トランスミッションが再び結合します。オペレータはこれを完全に把握できます。また油圧駆動式オンデマンド・クーリング・ファンは、必要な場合に必要な回転数でしか作動しないため、エンジンから引き出す出力が少なくなります。

Tier 4 Finalコンポーネント
C15およびC18エンジンにおけるTier 4 Final排出ガス規制に対するCaterpillar社のソリューションは、選択式触媒還元(SCR)です。このテクノロジにはいくつかのステージがあります。

Cat排出ガス低減モジュールは、ディーゼル排気燃料(DEF、およそ33 %の尿素と67 %の脱塩水の溶液)を排気へ噴射し、残留している窒素酸化物と反応させてアンモニアを生成させます。この排気をアンモニア酸化触媒に導き、そこで酸素と反応させて不活性の水と窒素にします。

21.2 L(5.6 gal)のDEFタンクはフュエル・タンクの隣にあり、丈夫なプラスチックの成形品です。このDEFタンクは、ディーゼル・フュエル・タンクと同時に補給する必要があるため、整備担当者は両方のタンクに同時に補給できます。キャブのゲージ・クラスタにはDEFレベル・ゲージが付いています。

当社のトラックは極限の温度において運転されるため、エンジン・クーラントをDEFインジェクタに通して冷却し、DEFタンクに通して凍結したDEFを解凍します。

ドライブトレーン、フレームの改良
新しいトランスミッション・コントロール・システムであるアドバンスト・プロダクティビティ・エレクトロニック・コントロール・ストラテジ(APECS)は、シフト品質の改善、加速の向上、傾斜面での速度向上、およびサイクル・タイムの短縮をもたらします。

この新しいコントロール・ストラテジは、シフト・ポイントを調整して最適な運転速度とトルクに合わせることで、シフト時のトルク・スパイクを最小化し、ドライブトレーンの応力を低減してドライブトレーン・コンポーネントの寿命を延ばし、オペレータの快適性と操作性を向上させ、マテリアルのこぼれを低減します。

オプションである最新のトラクション・コントロール・システムでは、パーキング・ブレーキ・コンポーネントの代わりにサービス・ブレーキを使用し、ホイールの滑りを調整します。この設計変更により、システムは低速度段におけるトラクションの損失に対する応答性がさらに良くなり、濡れて滑りやすい傾斜面での速度が向上しています。またこの新しいシステムは、トラクションの滑りを判定する際にフロント・ホイールのステアリング角度も評価し、機械の旋回時に内側と外側のホイール間で自然に増大するホイール速度差の許容度を調整します。

ステアリング角度を評価することで、高速時の外側ホイールの回転を補償し、トラクションを向上させています。

ホイール・ステーションは、一体型のホイールおよびハブ構造を特徴としており、整備作業を簡素化して漏れの可能性を抑えています。この一体構造により、脱着時間およびブレーキ・クーリング・オイルが漏れるリスクを低減しています。新しい19インチ・デュオコーン™・シールは鋳造構造で、シール境界面での線形速度を低減することでシール性能を最適化しています。さらにクーリング・オイル速度を抑えたことで、デュオコーン・シールでの圧力が低下し、漏れの可能性がいっそう少なくなっています。ホイール・ステーションは(左右)相互に入れ替えられるようにし、交換部品点数を削減しています。また、こうした構造によりシールの数も少なくなっているため、信頼性の向上およびシステムの簡素化を達成しています。

770Gおよび772Gのフレーム構造を見直し、重量および耐久性の要件をさらに緻密にバランスさせることで、フレームをトラックのペイロード容量に適合させながら、お客様がCatのフレームに期待する長い耐用年数を維持しています。厳しい応力が加わる部分には両面溶接を施し、超音波試験によって完全性を確認しています。フレーム全体に高強度鋼を使用して衝撃荷重の応力を吸収するとともに、実績のある箱型断面構造でねじり荷重に対応しています。

オペレータ環境と安全性
770Gおよび772Gは、キャブに一体化された新しい4柱式ROPS/FOPS構造を採用しています。キャブをセンタに配置して室内空間に余裕を作り出し、ウォーク・イン式のキャブとしており、オペレータは容易に出入りできます。このキャブはフレームに弾性的に取り付けられているため、騒音と振動が抑制されます。さらに新しいCatシリーズIIIオプティマイズド・シート・システムを装備した770Gおよび772Gは、1日を通じてオペレータをサポートしながら快適性を提供し、長期間にわたる耐久性を備えています。

オペレータの快適性をさらに強化するため、このキャブには左側にはパワー・ウィンドウが、右側にはスライド式ウィンドウが標準装備され、左右を通じて良好な換気性能が得られます。また、電子制御式エア・コンディショナ・システムも標準装備され、オペレータが好みの温度に設定すると、システムが1日中その温度を維持してくれます。

オペレータの安全性は、ハンドレール、照明、および星形パターン付きトレッド・プレート採用の軽く操作できる階段システムにより強化されており、オペレータはトラックを安全に乗降できます。新しいリア・ヒンジ・ドアにより、キャブにすぐアクセスでき、ROPSポスト上の新しいハンド・レールにより、フロント・ウィンドシールドを安全に清掃できます。

情報システム
この770Gおよび772Gには、VIMS™ 3G、Caterpillar重要情報管理システム、トラック生産管理システム(TPMS)、TMPH(トン・マイル毎時)/TKPH(トン・キロメートル毎時)タイヤ管理システム、およびProduct Link(標準または携帯電話)が標準装備されています。キャブにあるアドバイザ・ディスプレイが、これら各情報システムの車載インターフェイスとなります。 

VIMS 3Gにより、機械の重要コンポーネントについて診断および予測情報が得られるため、稼働時間を最大化し、メンテナンスと整備性を向上させることができます。   

トラック・ペイロード管理システム(TPMS)には、速度ベースの重量再測定機能があり、最大2,400サイクルのペイロードと生産性データのモニタおよび保存ができます。

TMPH(トン・マイル毎時)/TKPH(トン・キロメートル毎時)システムは、メーカ指定タイヤ容量(TMPH/TKPH)の超過時にオペレータに通知し、オペレータに警告を発します。

整備性
すべての定期サービス・ポイントは、安全なプラットフォームまたは地上からアクセスできるため、整備者の安全性が高くなっています。3つのスピンオン・フュエル・フィルタにより、燃料を清浄な状態に保ち、プライマリ・フュエル・フィルタにはウォータ・セパレータおよび電動プライミング・ポンプが組み込まれています。

ステアリング、ブレーキ、およびトランスミッション/トルク・コンバータ回路の各フィルタは、整備間隔が1,000時間に設定されており、リア・ホイール・グループ上にブレーキ摩耗インジケータが標準装備されています。また、この新型トラックには警告システムも装備されており、タイヤ容量限度を超過するとオペレータに警告し、キャブ内にはフルード・モニタリング・システムがあります。

さらに、Cat ET(エレクトロニック・テクニシャン)サービス・ツールにより、Catデータ・リンクを通じて保存されたすべてのエンジン・パラメータ(スロットル位置、回転数、タイミング、および燃料流量/消費)の状態を含む診断データに加えて、ギヤ選択やシフト時間を含むトランスミッション・コントロールのデータにアクセスできます。

機械仕様(Tier 4 Final)*

  770G 772G
エンジン Cat C15 Cat C18
出力、正味、hp(kW) 477 (356) 550 (410)
ピーク・トルク、lb ft(N・m) 1,711 (2 320) 1,988 (2 696)
総運転重量、lb(kg) 157,000 (71 214) 181,000 (82 100)
公称ペイロード、トン(メートル・トン) 40 (36.3) 52 (47.1)
ボディ容積、yd³(m³) 33.9 (25.9) 40.8 (31.2)
最高速度、積載時、mph(km/h) 45.7 (73.5) 49.2 (79.2)
*仕様は地域によって異なります    

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