ブルドーザオペレータを長年務めているKenny Nichols氏
ブルドーザオペレータを長年務めているKenny Nichols氏

最も経験豊富なCAT®ブルドーザオペレータについて知る

Kenny Nichols氏は91歳になった今でもCAT®ブルドーザを操作しています。ブルドーザの操作への情熱がどのようにして生涯で11万時間以上の操作経験につながったのでしょうか。

ブルドーザオペレータを長年務め、CAT®機器のオーナーでもあるKenny Nichols氏は、子どもの頃からきつい仕事には慣れていました。Kenny氏は1934年に4歳で父を亡くし、大恐慌のさなか母親と姉や兄とともに耕作を行い、かろうじて生活の糧を得ていました。1日中疲れ切るまで働いても収入はわずかなものでした。

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子どもの頃のKW Nichols氏と家族

Caterpillarとの恋の始まり

84年ほど前のある日、7歳だったKenny氏がお使いに出てミズーリ州の田舎の舗装されていない郡道を歩いていると、Caterpillar Tenクローラを運転する男がこちらに向かってきました。

「その機械は郡のものでした。彼らはCedar Groveから道を上がってPalmer Banks(ミズーリ州Jadwinの近く)のいくつかの丘陵で作業を行っていました。私はその道を歩いているただの子どもでした。運転手は止まって私を乗せてくれました。そして、半マイルほど私に運転させてくれました」と、Kenny氏は語っています。

このわずかな時間の出会いがきっかけで、Kenny氏はCAT®ブルドーザを生涯にわたって愛し続けることになりました。

兵役

男の子たちは成長し、Kenny氏も大人になりました。Kenny氏と兄弟たちは家族を支えるために働き続けていました。1951年にKenny氏は最愛の女性であるWilladean Stephens氏と結婚しました。その後まもなく米国陸軍に招集され、朝鮮に送られました。若い花嫁を妻の両親のミズーリ州の農場にある自宅に残し、Kenny氏は朝鮮で13か月間の兵役に就いていました。

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朝鮮に向かう前のKW Nichols氏とWilladean L Nichols氏、1952年2月

しかし、自宅から離れてまったく楽しみがなくなった訳ではありませんでした。朝鮮での従軍中、Kenny氏はCaterpillarブルドーザを運転していました。

「私は陸軍でブルドーザを運転していました。私のMOSコードにブルドーザの操作は登録されていませんでしたが、そこには塹壕を掘るための機械がありました。ブルドーザのオペレータたちは疲れて、もう運転したくなくなっていたので『私がやろう』と言ったのです」Kenny氏は目を輝かせてそう語っています。「私はそこでかなりの時間ブルドーザを運転しました」

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朝鮮でブルドーザに乗るKW Nichols氏

帰国

兵役を終えたKenny氏は1953年に帰国してまた元の生活に戻り、ブルドーザオペレータとして働いていました。その後数年の間に、誠実で質の高い仕事をする有能なオペレータとしてKenny氏の評判は高まりました。しかし、Kenny氏はCAT機械を所有している会社で働くことを選びました。

その後、Kenny氏は自分のCAT機械を購入しました。「私が1971年に初めて購入したブルドーザはCAT® D6Cでした。それは、当時私の雇い主の男性が持っていたものでした。その男は新しいD6Cを買い、古い機械を私に売ってくれたのです。」

そうして、Kenny氏は自分のブルドーザを使い、自分で仕事を取るようになりました。長年にわたり、Kenny氏は思いつく限りのあらゆる仕事をしてきました。建物や道路のための整地や、貯水池や湖の土砂の移動など、Kenny氏はありとあらゆることをCATブルドーザを使って行ってきたはずです。 

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ブルドーザに乗るKW Nichols氏

長年にわたり、Kenny氏はCAT機械だけを所有しており、現在はD6C、D6D、CATバックホーを所有しています。Kenny氏にCAT機械を選ぶ理由を尋ねると、Kenny氏は次のように答えました。「他の機械は使わないよ。重機を使うなら、CATに限る。CATは信頼性が高い。それに、自分にはCATがチャーミングに見える。」

「ミズーリ州セーレムのあたりではいくつもの新しい家の地下部分を掘った。バックホーで掘るよりも多く掘った。それから、大きな湖も。私がやってきた仕事について話すと長くなるよ」と、Kenny氏は語っています。

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ブルドーザに乗るKW Nichols氏

「ブルドーザが私たちを守ってくれたように」

長年にわたり、Kenny氏の卓越したオペレータスキルとブルドーザの操作に対する情熱に支えられて、Nichols一家はうまくやってきました。この物語を特別なものにしているのは、Nichols一家のお互いを思いやる愛情とCATブルドーザへの愛です。

Kenny氏とWilladean氏の息子であるKent Nichols氏は、次のように説明しています。「私の母は27歳のときに重い関節リウマチを発症しました。電話で母と話をしたとしても、悪いところがあるとは気付かなかったでしょう。母はいつも明るくポジティブで、どこまでも楽観的です。でも、母の指はリウマチでかなり曲がってしまっています。母は首を固定する頸部カラーを付けていて、リウマチのため両脚を切断したので車椅子に乗っています。

長年にわたり父が母の面倒を見てきたので、Caterpillarは私たちの家族の物語の重要な一部分になっています。父は朝になると母を起こし、その日の身支度をします。医者に行くときには、父が母を連れて行きます。これが何年も続いています。父は自分で仕事をしているので、融通を利かせて母の面倒を見ることができますが、それができるのもこれらのブルドーザのおかげです。これらのCAT機械がこれほど信頼性が高く、CaterpillarやFabick Catの支えがなければ、父は母の面倒を見ることができなかったかもしれません。また、これらのCAT機械が母の医療費をまかなえるだけの収入をもたらしてくれました。

子どもの頃、これらのブルドーザは家族の一員のような存在でした。これらのブルドーザが私たちを守ってくれたように、私たちはこれらのブルドーザを大切にして守ってきました。」

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ブルドーザに乗って高校の練習場を整備するKW Nichols氏

物語は続く

Willadean氏は24年近く前に亡くなりましたが、彼女の生涯を通じた愛と彼女が残した優れたレガシーは生き続けています。Kenny氏は91歳になった今も生涯を通じて愛してきた仕事を毎日続けています。Kenny氏の家族によると、Kenny氏は11万時間以上をブルドーザの操作に費やしてきたと推定されます。これはブルドーザの操作時間の最長記録かもしれません。

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KW Nichols氏

Kenny氏のCAT機械はどうなっていると思いますか。CAT機械は今でも動き続けています。

「これより良い機械は見つからないよ。CAT機械には金をもっと出しても構わない。長い目で見れば安上がりだし、長持ちして扱いやすい。これらの機械がその証拠だよ」と、Kenny氏は語っています。

近いうちに仕事を引退することを考えているかとKenny氏に尋ねたところ、Kenny氏は少し間を置き、「好きでやっていることをどうしてやめるのか」と語りました。 

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ブルドーザに乗っているKW Nichols氏

オペレータにとってCATブルドーザは頼りになる存在です。CAT D6に乗るKenny氏をご覧ください。

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Kenny Nichols氏は、ブルドーザのオペレータを長年務め、CAT®機器のオーナーでもあり、大好きな仕事に人生を捧げてきました。7歳のときに初めてブルドーザに乗って以来、84年の間に11万時間以上にわたってブルドーザを操作してきたKenny氏は、最も経験豊富なブルドーザオペレータの1人です。

ブルドーザに乗って10万時間


ブルドーザ

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D6
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Carolyn Tobin


Carolyn Tobin

寄稿者

CarolynはCaterpillarに勤務して25年以上になる自称言葉好きです。現在、Carolynは企業コミュニケーション部門のシニアライターで、世の中を変えるCaterpillarの人々や機械についての物語を書くことに情熱を傾けています。Carolynはイリノイ州モートンで夫のJohn氏とペルシャ猫の群れと一緒に暮らしています。

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