安全装置(標準装備)
スリップ防止表面処理、オペレータ拘束3点巻取り式シート/ショルダベルト、ワイドアングルミラー、ボディ上昇インジケータ、ボディ固定ケーブル、ガードレール、ダンプ時リバースニュートラライザ、低内部騒音レベル、セカンダリステアリングシステム、地上からアクセス可能なシャットオフスイッチ
車両の乗降
車両前方に標準装備された600 mm(24 in)の斜め階段により、車両の乗降が容易になりました。オプションの電動乗降用階段により、地上からのアクセス性が向上しています。
一体型障害物検出システム
障害物検出システムは、工場出荷時に取り付けられる785D鉱業用トラックの標準装備です。一体型障害物検出システム、レーダおよびカメラにより、オペレータは検出された障害物を音声および視覚的に確認することができます。このシステムでは、車両を取り囲む近距離/中距離レーダと、両側にあるカメラがともに機能し、オペレータが検出された障害物を確認できるようになっています。カメラはレーダによる監視を補完するもので、直観的なインターフェイスを通してタッチスクリーンメニューにより選択可能です。
稼働効率
CAT機械式パワートレインとパワーシフトトランスミッションにより、急勾配や条件の悪い地盤、転がり抵抗の大きい運搬走路において、優れた運転効率とコントロール性を実現します。
地面に伝わる駆動力
CAT 6速プラネタリ式パワーシフトトランスミッションは、直噴3512Cエンジンと組み合わせることで、運転速度の広い範囲にわたって一定の出力を実現します。また、頑丈に設計されており、オーバーホールの間隔が長くなっています。
優れた制御力
他のすべてのCAT機械駆動式トラックと同様に、785Dはハンドリングと車両制御を改善する4輪オイル冷却式ブレーキとリターダ自動制御を備えているため、オペレータは迅速かつ確実に作業することができます。
自律技術の導入によって生産性を20%以上向上
完全統合型のAHS工場装着製品:
— 240台を超える自律トラックが稼働中
— 16億トンを超える運搬量
— ほぼ連続した稼働が可能
車体全体がCaterpillar
CATトラックに組み込まれる個々のコンポーネント、ソフトウェア、システム、エンジンにはそれぞれ別の目的がありますが、非常に重要な1つの共通点があります。それは、Caterpillarによって製造され、Catディーラネットワークによってサポートされているということです。
このような統合は、ボディからバンパ、エンジンから電子機器に至るトラック全体を完全に最適化し、トン当たりコストを最小限に抑えることを可能にします。
ライフサイクルの終了時まで機器を活用するためのパートナー
1台のCAT機器を最大限に活用する方法を誰よりもよく知っているのは、お近くのCatディーラです。この他に類を見ない現場サポートネットワークによって、専門的なサービス、統合型のソリューション、アフターサービス、迅速で効率的な部品調達、ワールドクラスの再利用、再生能力などが提供されます。
200近くのCatディーラが地元企業として運営されており、どのディーラもその地域に深く根ざし、貢献しています。そのため、お客様のビジネスを把握している面識のあるスタッフが、お客様の時間枠に合わせて対応します。
より良い世界につながるマイニング
政府機関と規制機関は、鉱山マテリアルの需要に対応する際には、環境に配慮したポリシーと慣行を制定し、それに従うことを義務づけています。Caterpillarは、お客様の規制対応を当社のトラックにより確実に支援することで、自身の責務を果たしています。
排出ガスの低減
Caterpillarのトラックは燃料の使用量を削減するように設計されているため、エンジンの排出ガスと二酸化炭素排出量を低減し、リターダ機能作動中の燃料消費をゼロにします。
Caterpillarでは、バイオ燃料(B20)などの代替エネルギー源や、液化天然ガスの供給による動的ガス混合ソリューションの研究による、排出ガス低減の新たな方法の探求も継続しています。さらに、耐用年数が経過したコンポーネントを新品同様の状態に戻すCAT Remanプログラムによって、原材料の保護、エネルギーの節約、排出ガスの低減に取り組んでいます。
持続可能な作業のための設計
785D鉱業用トラックでは、オイル再生システム、リアアクスル連続フィルタ、エクステンデッドライフフィルタの採用とメンテナンス間隔の延長により、廃棄物の量を削減し、環境に貢献しています。
— 下り坂での運搬では、エンジンは圧縮力に逆らって回転するため、リターダ性能がさらに高くなります。リターダ機能の作動中は、エンジンECMはシリンダ内に燃料を噴射しないため、燃料の非常に大きな節約になります。
— アドバンストサーフェステクノロジ(AST、Advanced Surface Technology)は、サスペンションやホイストシリンダロッドなど、一部のスチール製部品に使われているハードクロムコーティングに替わるテクノロジです。このテクノロジにより、耐摩耗性の向上、修理時間の短縮を実現しています。環境に対する影響を軽減するために、クロムは使用されなくなりました。
再利用を想定して製造
CATトラックは、100,000時間以上稼働するように設計されており、その多くは耐用年数を大幅に経過しても稼働可能な状態にあります。フレーム、パワートレイン、エンジンなどのコンポーネントは、新品、もしくは再生または再利用された部品やコンポーネントを使用して再利用できるように製造されています。そのため、新品よりはるかに低い価格で新品同様の性能を何度も再生して利用できます。
ペイロードの最適化
Caterpillar設計の車両モニタリングシステムは、車両の状態およびペイロードに関する重要な情報をオペレータや整備担当者に提供しています。最大ペイロード速度マネージャは、「Caterpillar 10/10/20過積載に関する方針」の管理を支援する機能です。
目標ペイロード質量および過積載の設定に基づき、2速ギヤで再荷重後にトラックが過負荷に達すると、VIMSシステはログを記録してオペレータに警告します。トラックは、1,750 rpmで2速ギヤに制限され、自動リターダの回転数設定は負荷が放出されるまで1,750 rpmに削減されます。
地面に伝わる駆動力の増加
ロックアップ機構付きトルクコンバータは、トルクコンバータ駆動の最大リンプルと緩衝シフティングに加え、ダイレクトドライブの効率と性能を備えています。およそ8 km/h(5 mph)で接続し、ホイールにさらに大きな出力を伝達します。
最適な出力
トランスミッションシャーシコントロール(TCC、Transmission Chassis Control): TCCは電子的に転送されたエンジン回転数のデータを使用して、あらかじめ設定されたポイントでシフトを行い、性能と効率を最大限に高めるとともにクラッチの耐用年数を最長化します。
CAT® MineStar™ソリューション
1つの課題に対処する場合でも、表面処理作業の全体的な安全性、効率、生産性を変革する場合でも、CAT® MineStar™があれば解決できます。MineStarは、鉱業界で最も包括的な、テクノロジ製品の完全な統合型スイートです。
Fleet
CAT Fleetは、コストの削減、生産性の向上、実際の収益の向上という形でトラックの効率を改善する機会を特定できるようにします。
— 待機の解消
— シフト変更の最適化
— 燃料補給のための停止回数の削減
運搬用Command
この自律型運搬ソリューションは、生産性、効率、収益性を高めながら、全体的なコストを削減するのに役立ちます。
オペレータが乗っていない状態で、トラックがショベルに対する呼び出しに応答したり、所定の位置に移動したり、ダンプ地点まで運搬を行ったり、メンテナンスに関する報告を行ったりできたら、どうでしょうか?運搬用CAT Commandはこれらを可能にします。
この自律型CAT MineStarソリューションは、単なるオペレータフリーシステムではありません。利用可能な最高レベルのテクノロジを活用して、多忙な採掘現場、特に困難を伴う場所や遠隔地で安全性、生産性、可用性を向上させる、次世代の運搬ソリューションを実現します。自律型運搬は、今すぐ利用できる未来の技術です。Caterpillarはそのお客様の作業への導入を支援します。
Detect
MineStar Detect近接検知システムは、785Dにカメラを装備して、機器の周囲で何が起きているかをオペレータが目視確認しやすくしたり、カメラとレーダーを組み合わせて、オペレータに自動的に危険を知らせる真の物体検出システムとして使用したりすることを可能にします。
衛星機能を追加して、接近警告と回避ゾーン、オペレータにシートベルトの着用を促すシートベルトモニタリング、疲労や集中力の低下を検知すると介入するキャブ内システムを使用することもできます。
道路解析制御(RAC)
フレームラックとピッチを測定することによって運搬走路の状態を監視し、運搬走路の整備、サイクルタイム、タイヤの耐用年数、燃料効率を向上させるオプションシステムです。
作業に適したボディを選択
トラックボディは、1つのサイズですべての作業に対応することはできません。CATトラックの場合、最善の選択肢はCATボディです。Caterpillarでは、エンジニアリングに対する動的なアプローチに従い、ボディを静的な構造体ではなくシステムの一部として扱っています。CATボディは、シャーシの寿命を最大限に延ばすために不可欠な車両システムの一部として設計されています。
— ボディのサイズは、車両のバランス、ブレーキ性能、制御性を犠牲にすることなくペイロード要件を満たすように設定されています。
— 設計から材料、製造から出荷に至るまで、プロセス全体が品質と制御に関するCAT標準を満たしています。
— Caterpillar独自の10/10/20ペイロードガイドラインは、優れたペイロードと安全な作業の両立に役立ちます。
1 - Xボディ
Xボディは、鉱業の作業現場の要件に対応するために、さまざまなライナオプションを使用して構成されているヘビーデューティボディです。デュアルスロープ形状 - Xボディはさまざまな過酷な用途で高い耐久性を実現できるよう設計されています。
2 - MSD II
MSD IIボディは、既存の採掘現場向けです。採掘現場の評価に基づき、特定の採掘用途に合わせてカスタマイズすることができます。
—MSD IIは、これまで製造された中で最高の採掘作業向け軽量ボディで、優れたペイロード性能を達成します。
3 - ゲートレスコールボディ
ゲートなし石炭用ボディは、石炭の運搬専用です。あらゆる石炭密度で目標ペイロードを達成するよう積み込むことができます。
— ボディは、MSD II Bodyコンセプトを使用して設計、製造されており、優れた耐久性、信頼性を発揮します。
4 - デュアルスロープボディ
標準のデュアルスロープボディは、負荷保持力に優れ、最適な荷重分配によって重心を低く維持し、積込み時の衝撃を和らげることができます。ライン付きまたはラインなしの構成を選択できます。デュアルスロープボディは、未開発地域の現場や請負採掘などの厳しい用途向けです。
カスタムボディオプション
テールエクステンション、サイドボード、タンブルバー、ロックボックス、ロックシェダーなどの多様なオプションを利用して、定格積載質量の維持、こぼれの削減、運搬効率の向上が可能です。
容易な整備作業
— 毎日行うサービスポイントへのアクセスが容易なため、整備が簡単になり、定期メンテナンスにかかる時間が短縮されます。
— 整備性が強化され、整備間隔が500時間に延長されたことで、車両の稼動時間と生産性が向上しています。
— メンテナンスプラットフォームにより、エンジン、エアフィルタ、ステアリング作動油タンク、バッテリコンパートメントにアクセスできます。
— フレーム内へのアクセスによって主要コンポーネントに容易にアクセスでき、整備と取外しを容易にします。
— タンク、フィルタ、ドレーン、エンジンシャットダウンに地上からアクセス可能です。
— 自動給脂: 自動給脂システムは、定期的な給脂を要するコンポーネントに給脂を自動的に行うことで、メンテナンス時間を短縮しています。
— 高速充填サービスセンタ: ステアリングオイル、トランスミッションオイル、エンジンオイル、冷却水の高速充填コネクタがまとめられたオプションのサービスセンタにより、日常メンテナンス時間を短縮することができます。
— 圧力テストポイントおよびS • O • S℠ポート
— 密閉型ケーブルコネクタ: 電気ケーブルのコネクタは密閉され、埃や湿気が入らない構造になっています。ハーネスは網組加工で保護されています。
— 高速燃料充填のために燃料タンクにレシーバが装備されています。
— 簡単に交換できるエアフィルタ